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数値制御工作機械の発明!

数値制御(NC)工作機械の歴史について振り返ってみる。
第二次世界大戦末期の1944年、アメリカ空軍はMIT(マサチューセッツ工科大学)に対し、航空機の製造に必要な20,000点のテンプレートの製作を節約し得る工作機械の制御方式を研究するように要請した。これが数値制御開発のきっかけといわれる。
当時は、数値制御に必要なNCテープはすべて手作業で作るしかなかったため、NC工作機械は決して能率的な機械ではなかった。
しかし、IBM社がカードをテープに変換するプログラムを開発し、電子計算機でNCテープを作成する道が開かれ、NC工作機械は実用化に入った。
その後、1955年イギリスのフェランティ社がNCジグ孔明け機およびフライス盤を開発した。
また、ギディング&ルイス社はGEと共同でNC装置を持つ初の大形横フライス盤を発表した。
1950年代末頃、NC工作機械またはNC装置を作る会社はアメリカだけでもすでに50社以上に達したと言われる。
1958年にはさらに画期的な新型機が現れた。カーネー&トレッカー社開発の1台の工作機械で数種の切削を行うATC(自動工具変換装置)付きコンビネーション・マシンである。これは、生産性の高いNC工作機械として注目を浴び、後に世界の工場を席巻するマシニングセンタの先駆けとなった。

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