機械の転職 トップ > 機械用語集

 機械用語集


「使用用途はわかっているが、機械名がわからない・・・」

「機械名はわかるが、何に使う機械かわからない・・・」

「今後、使用、導入したい機械を調べたい・・・」

「様々な機械を知っておきたい・・・」

など、様々な理由で以下の機械用語集を参考にしていただければと思います。

【あ行】
アッシャー アッシャーとは、エッチングの後、不要となったレジストにプラズマ等を照射して反応させて気相中で分解・除去するレジスト剥離(アッシング)装置のこと。オゾンやガス等のガスを導入したアッシング室内で、紫外線等の光を照射してガスとレジストの化学反応を使ってレジスト剥離をする光励起アッシング装置と、ガスを高周波等でプラズマ化し、そのプラズマを利用してレジストを剥離するプラズマアッシング装置の2つに大別される。
油拡散ポンプ 油拡散ポンプは、油を加熱して蒸気を発生させるためのボイラー、決まったの方向に蒸気を噴射するため傘のように構成されたノズル(ジェット)、蒸気を凝縮する低温な側面によって構成されている。
構造が単純であるにも関わらず、大きな排気速度を得ることでも知られている。
単独での使用はできず、かならずフォアポンプとして油回転真空ポンプなどの併用が必要。
アライナー アライナ(アライナー)とは、水銀ランプやエキシマレーザなどから放射される紫外線等を用いて、マスク(レチクル)の微細なパターンをワーク(試料)に転写・焼付する露光装置のこと。
イオナイザー イオナイザとはコロナ放電式除電器のこと。針状の電極に電圧をかけ、電極と接地面の間にコロナ放電を起こし、+を印加なら+イオン、の場合はのイオンが発生する。イオン化したエアーを送風して帯電物の徐電をする。静電気除去器とも言う。
イオンコーター 真空中で気体放電のさいに,気体イオンが固体物質に衝突して,構成原子をたたき出す現象をイオンスパッタリングと呼ぶ。
 イオンコーターは,この原理を応用して走査型電子顕微鏡用試料のイオンエッチングあるいは導体化コーティングを行なう装置。
イオンポンプ チタンのゲッター作用によって超高真空を達成することのできる真空ポンプ。
細胞膜あるいは細胞内膜上に存在する膜タンパク質で、ATPのエネルギーなどを用いて、イオンを濃度勾配に逆らって能動的に輸送するもの。
ウォーターバス 加熱器具の一つ。金属性容器に満たした水を加熱し,その中で物体を間接的に加熱する。水浴。湯浴。
エアーコンプレッサー 空気を大気圧以上に圧縮する機械。空気圧縮機。
エアータンク エアータンクは圧縮空気を蓄えておく機器で、主にコンプレッサーの二次側に設置される。
コンプレッサから吐出された空気圧力の脈動を平準化する。
一時的に多量の空気が消費される場合の急激な圧力降下を防止する。
停電によるコンプレッサの停止など、非常時にある時間空気圧を供給する。
周囲の外気に冷却されてドレンが分離される。
エアードライヤー エアーコンプレッサによって圧縮された空気に含まれている水分を取り除いて、乾燥空気を作るための機械。空気中に水分(ドレン)が多量に含まれたままだとブローエアーに水滴が混ざり、電磁弁やシリンダーがさびるなどのトラブルが発生する恐れがある。
液体クロマトグラフィー 液体クロマトグラフィーとは、化合物の分離や定量の為に使用される分析手法。精製したい試料を移動層(液体)と一緒に、固定相(固体表面及び内部)に注入すると、親和性などの違いにより、二つの相が相互作用おこす。その作用により、試料が成分ごとに精製され分離できる。
NC 数値制御。工作機械などを自動的に制御する方式。製品の特性を数値に変換し,コンピューター制御する方式。精度の高い工作ができる。
遠心分離機 回転する遠心力を利用して,混合状態にある固体と液体,液体と液体などを分離する機械。基本的な構造は,家庭にある洗濯物用の脱水機と同じで,回転する容器(ボウルという)とこれを囲うケーシングとから成る。回転容器はふつう円筒形で,上述の脱水機のように筒壁部分に孔のあるものと,孔のないものの2種ある。前者は結晶や沈殿物を含む液体(懸濁液,スラリー)の分離用,後者は懸濁液だけでなく,2相の状態で共存する液体混合物(乳濁液)の分離の両用がある。
エンドミル エンドミル (endmill) とは、切削加工に用いる工具(切削工具)であるフライスの一種。ドリルに類似した外観を持つが、ドリルは軸方向に推進し、円形の穴を空ける用途であるのに対して、エンドミルは側面の刃で切削し、軸に直交する方向に穴を削り広げる用途に用いられる。また、端面を平滑に仕上げる際にも用いられる。中心部の切れ刃が不完全であるため、ドリルのような単体での穴あけ加工には本来適さないが、穴の中心にドリルなどで下穴を開けておくことで、軸方向へ推進して削り込むことも可能である。
オシロスコープ オシロスコープ (Oscilloscope) は、1つ、又はそれ以上の電位差を2次元のグラフとして画面上に表示するオシログラフである。 通常、画面表示の水平軸は時間を表し、周期的な信号の表示に適するようになっている。垂直軸は、電圧を表すのが普通である。
【か行】
化学機器 化学工業で使われる機器。耐酸耐薬品ポンプ・粉砕機・混合機・攪拌(かくはん)機・遠心分離機など。普通には、蒸留塔・乾燥器・反応槽などの装置も含めていう。
ガスクロマトブラフィー 気体状態で試料の分離を行うクロマトグラフィー。カラム(ガラスやステンレス製の細長い管)に活性炭,シリカゲル,シリコーングリース等をしみこませたケイ藻土などをつめて,これに試料を気体として通じて吸着させた後,水素,ヘリウムなどの気体(キャリヤーガス)を流して試料成分をそれぞれの吸着性の差によって展開させる。
ガンドリル ガンドリルマシンとは元来、文字通り小銃や猟銃などの穴をあけるために開発された機械。
ガンドリル方式による切削は、ポンプで高圧の切削油を供給しながらドリルを回転して行う。
機械加工 機械加工は、切削工具や工作機械を用いて素材(機械の部品など)を加工すること。切削加工・研削加工・研磨などさまざまな方法がある。
機械工具 機械工具とは、測定工具や作業工具を含む、人の手による作業を助ける補助装置や補助具のこと。 機械加工に用いるものや、電気工事に用いるもの、大工仕事に用いるものなど様々な用途の工具がある。
CAD CADは、コンピュータ支援設計とも呼ばれ、コンピュータを用いて設計をすること。あるいはコンピュータによる設計支援ツールのこと(CADシステム)。人の手によって行われていた設計作業をコンピュータによって支援し、効率を高めるという目的からきた言葉である。
CAM CAMとは、コンピュータ支援製造の略語。製品の製造を行うために、CADで作成された形状データを入力データとして、加工用のNCプログラム作成などの生産準備全般をコンピュータ上で行う為のシステムであり、出力されたデータは、CNC化された工作機械に送られて実際の加工が行われる。
空気清浄機 空気清浄機とは、空気中に浮遊する塵埃や花粉、ハウスダスト等を除去するための機器。「空気清浄器」とも表記される。また、エアクリーナーともいう。
クライオポンプ クライオポンプは、ため込み式真空ポンプの一つである。 真空容器内に極低温面を設置することで、その表面に残留気体を凝縮させ捕捉する。 真空容器内で動作する装置が無く、また油を利用しないオイルフリー(ドライポンプ)であるため、クリーンな真空が得られる。 動作範囲は、10 - 10-8 Paと広い。
クリーンオーブン クリーンオーブンとは、熱風循環乾燥装置のこと。半導体、ガラスなどの乾燥工程に最適。
クリーンベンチ クリーンベンチとは、生物学、生化学的な研究に用いられる、埃や環境微生物の混入(コンタミネーション)を避けながら作業を行う(無菌操作)ための装置である。
クリーンルーム フィルタなどを使って空気中の微小な塵埃粒子を除去した特殊な建物で,半導体集積回路の製造に不可欠な設備。半導体集積回路を製造する場合,空気中に浮遊している塵埃 (じんあい) 粒子が半導体ウェハーに付着すると欠陥発生などの障害を生じるから,大きさ1μm以下の微小粒子に至るまでこれを除去しておかねばならない。
グローブボックス グローブボックスは、外気と遮断された状況下で作業が可能となるように、内部に手だけが入れられるよう設計された密閉容器である。ボックスの横にゴム手袋(グローブ)が直結してあるため、外気を遮断した作業が可能となる。使用者にも理解できる程度には、単純で分かりやすい構造であることが多い。 大別して2種類のボックスが存在している。1つめは放射性物質や感染性のある細菌類といった危険な物質を扱うためのボックスで、2つめはアルゴンや窒素といった高純度の不活性ガス下で、大気に不安定な物質を取り扱うためのボックスである。ボックス内部との物体のやり取りは、真空チャンバーと呼ばれるボックスに隣接した小部屋を通じて行われる。
クーラント装置 クーラント装置とは、冷却剤装置のこと。
研削盤 グラインダーともいう。工具として高速で回転する研削といし(といし車)を使用する工作機械で,切削加工が困難な焼入鋼や特殊合金鋼などの硬い材料までも加工することができる。といし車の表面にある多数の砥粒(とりゆう)が工作物に微少な切削を施すため,1000分の1mmオーダーの加工精度を得ることができ,その仕上面を表面の凹凸の高さで1万分の1mmオーダーの粗さにすることも可能である。とくに仕上面の粗さを小さくして鏡のようにする加工のことを鏡面研削仕上げと呼ぶことがある。
顕微鏡 顕微鏡とは、光学的もしくは電子的な技術を用いることによって、微小な物体を視覚的に拡大し、肉眼で見える大きさにする装置である。 単に顕微鏡というと、光学顕微鏡を指すことが多い。
恒温槽 恒温槽とは、科学実験で用いられる器具の一種。 長時間一定温度に保つことができるような制御を施した容器である。 主に、槽内部の温度を一定に保つため、周囲環境からの温度変化の影響を防ぐことができる構造になっている。
工作機械 工作機械とは“機械をつくる機械”のことである。 機械はその多くの部分が金属でできている。 その部品も金属である。 その金属を削ったり穴を開けたりすることで思い通りの形状,精度の部品をつくるのが工作機械の仕事である。
コーター コーターは、次のような、物に何かを塗布するための機器を指す。 材料に薬品を塗布するための機器。 半導体製造装置の1つで、ガラス基板やシリコンなどのウェハーにレジストをナノ単位で極めて均一に塗布するための装置。
【さ行】
紫外線照射装置 UVランプなどを使用し、紫外線を照射する装置のこと。接着剤やコーティングの硬化、物体の表面殺菌などに使用される。
射出成形機 射出成形機とはプラスチック製品を加工する機械。 プラスチックの材料(樹脂)を溶かし、金型に流し込み(射出)、固めて形を作ります(成形)。 電子部品、携帯電話用部品やレンズ、スイッチ類、光ディスク、注射器などの医療用具、ペットボトルなど、私たちの生活に欠かせない様々なものが射出成形機で生産されている。
シャーリング シャーリングは、紙をハサミで切る原理と同じです。 上下ある刃(上刃、下刃)の間に材料を差し込んで、上の刃に圧力を加えて切断する構造です。 精度のいいシャーリングとは、バリ(かえり)や、だれ(反り)を極力抑えた切断面と、直線に平行度の正しい形状を出せるのが、精度のいいシャーリングといいます。
集塵機 気体中に浮遊する粉塵などを集めて取り除く装置。サイクロンなど機械式のものと静電気を利用するものとがある。
蒸着機 蒸着機とは、トランジスタの電極となる金や有機半導体を真空中で加熱し、気化した材料を使って基板上に薄膜を形成する装置。 金の蒸発が始まる温度は約1000度という高温。 さらに、効率よくムラなく基板に膜が作れるよう、容器内を1億分の1気圧以下という高真空にして蒸着がおこなわれる。 この「真空蒸着法」によって、膜の厚さが自在に調整できる。
照度計 照度を測る装置で,測光器の中ではもっとも一般に用いられている。照度は被照面上の微小面積に入射する光束(単位時間当りの光量)を,その微小面の面積で割ったものである。昔は視感による照度測定も行われたが,現在ではもっぱら光電池,光電管,光電子増倍管などの受光素子を用いる光電式照度計で行う。これらの受光素子に光が入射したときの電気的出力を読むために微小電流計やディジタル電圧計を備えている。照度計の分光感度(スペクトルの各波長に対する感度)は,国際的に定められている標準比視感度,すなわち目の分光感度によく合っていなければならない。
定盤 定盤とは、ケガキや測定の際に、平面の基準となる水平な台のことである。定磐とも書く。
内部応力を十分に緩和させた鋳鉄で作られた台の表面を精密に仕上げたものが、定盤となる。鉄製に限らず、花崗岩(黒御影石)といった石材も使われ、これらの石定盤は、鉄製の定盤より耐磨耗性などに優れている。また、錆びや温度による変形も少ない。その他、ガラスを使用したガラス定盤が存在する。
ショットブラスト ショットブラスト は、単にブラストとも呼ばれ、投射材と呼ばれる粒体を加工物(ワーク)に衝突させ、ワークの加工等を行う手法である。 対象となるワークは金属、セラミック、ガラス、プラスチック等硬質なものが主ではあるが、ゴムのような軟質なものに対しても冷却硬化させてから用いる場合がある。
真空計 真空計は、真空の、大気圧以下の圧力を測るための圧力計の一種である。 測定方式によって測定できる圧力の範囲がある。 使用できる範囲も決められている場合があり、それらを把握して使用する必要がある。 1台で大気圧から高真空(0.1Pa未満)を測定できる真空計は存在しない。
真空チャンバー 真空チャンバーは、内部を真空にするための容器である。 真空チャンバーは真空装置の中心部品であり、真空装置の仕様によりその形状や材質が決められる。 使用される材質は主に真空用材料から選定される。
真空バルブ 真空バルブは、真空チャンバーに取り付けられる真空部品でバルブの一種である。 真空バルブは通常のバルブに比べ気体成分をほぼ完全に遮断したり、厳密にコントロールしなければならない。 また、その構成材料は殆どの場合真空用材料によって構成されている。
真空ポンプ 真空ポンプとは、容器内から気体を排出し、真空を得るためのポンプである。 1650年にドイツのオットー・フォン・ゲーリケにより発明された。 1台で超高真空から大気圧までをカバーするのは非常に困難な為、多くは粗引きポンプやメインポンプなどと組み合わせで使うが、用途によって1台で済む場合は粗引き、メインなどの呼び分けはしない。
シーケンサー シーケンサーとはシーケンス(順番)を制御するコントローラーのこと。 入力機器(スイッチ、センサ等)の信号の状態により、あらかじめ決められた条件(プログラム)に従い出力回路をコントロールする事ができる。 この条件(プログラム)を変更する事により、ユーザーが自由に機器を制御する事ができる。 またシーケンサーはFAにおいて一般的にPLCと呼ばれています。
CVD装置 CVD装置とは薄膜形成装置の一つで、半導体の表面に10nmから1000nm程度の薄い膜を堆積する装置。
薄膜の原料としてさまざまな種類のガスが使用されていますが、薄膜形成にはこれらのガスに化学反応を起こさせる必要があり、その手段として「熱」「光」「プラズマ」などが利用されている。
スクライバー 罫書棒。スコヤをガイドとして、モデルに罫を書くための道具。
スクロールポンプ 油を使用しないドライ真空系ポンプ。渦巻状の羽根を回転させて、気体を外側から中心へ送り込んで圧縮して排気する。グリス以外の油は使っていないのでオイルフリーで、油回転ポンプのようにオイルミストの排気がない。低振動、無騒音。使用圧力範囲は105Pa〜1Pa。カメラ室に対してもオイルフリーの真空系を望む場合には、油拡散ポンプを使わず、ターボ分子ポンプとの組み合わせの排気系を組むこともある。
ストマッカー ストマッカーは、主に細菌検査に用いられる機器。 検査用の試料として用いられる組織片や、食品類等の固形または半固形物を細菌の培養検査等をそのままの状態で行うと、その物質の表面だけの検査となることがあるため、ストマッカーを用いて試料を粉砕・均質化し、細菌を抽出するために用いられる。
スパッタリング スパッタリングとは、真空中に不活性ガス(主にArガス)を導入しながら基板とターゲット(成膜させる物質Cr・Ti等)間に直流高電圧を印加し、イオン化したArをターゲットに衝突させて、はじき飛ばされたターゲット物質を基板に成膜させる方法。また、Arガスと共に微量のO2・N2ガスを入れることにより、反応性スパッタリング(ITO・TiN等)を行うことができる。
旋盤 主軸に取り付けた加工物に回転運動を与えながら,バイトによって切削加工を行う工作機械。旋盤による加工を旋削という。バイトは一般に主軸の軸心と平行または直角な直線運動を行う往復台に取り付けられている。バイトの運動により,加工は図1に示すような,外丸削り,中ぐり,テーパー削り,端面削り,突切り,などに分類されるが,旋盤ではこのほかにドリルを用いた穴あけ加工やリーマーによる穴の内面仕上加工なども行うことができる。
測色計 色彩計ともいう。光源の色や物体の色を定量的に定めるための測定計器。分光光度計を使って物体の分光透過率や反射率をはかり,計算により色の表示量を定めるものや,三色測色計を使って,適当な原色を混合して試料と同色にする混合量から色を定める方法や,二色測色計を使って,白色光に適当なスペクトル色を混ぜて試料と同色にして色を定める方法などがある。
ソルダーチェッカー ソルダーチェッカーとは半田濡れ性の評価を行う試験機で、メニスコグラフ法と呼ばれる試験方法を用いて評価を行う。
【た行】
大気圧プラズマ 大気圧プラズマ(たいきあつプラズマ)とは、大気圧下で発生させたプラズマのことで、対義としては低圧プラズマ(真空プラズマ)がある。
一般的に、プラズマは発生させるときの圧力が低いほど低電圧で済み、平均自由工程が長く、プラズマを制御しやすいといった傾向がある。 代わりに、低圧プラズマはプラズマ密度が低いため反応性が悪く、処理ごとに真空引きを行う必要がある。
大気圧プラズマは、連続処理に向いているため生産性が高く、真空装置が不要であるため処理コストが低く、簡単な装置構成で済むといった特徴がある。 大気圧プラズマは、コロナ放電、誘電体バリア放電、RF放電、マイクロ波放電、アーク放電といった方法で発生でき、ArやHeといったガスで発生させ易くできる。
ダイヤルゲージ ダイヤルゲージとは、短い直線距離を正確に測るための道具である。 測定子の動きを歯車によって拡大し、指針でその動きの大きさを表す。
ほかの計測機器のように直接数値を測るのではなく、ほかの物を基準としその物との差を読んだり、平行だしをするのにつかわれることが多い。また旋盤など、一部の工作機械を使用する際に回転軸やそれに装着されている物のブレを計測するのにもつかわれる。
鍛造 鍛造とは、金属加工の塑性加工法の一種。金属をハンマー等で叩いて圧力を加える事で、金属内部の空隙をつぶし、結晶を微細化し、結晶の方向を整えて強度を高めると共に目的の形状に成形する。
鋳造 鋳造は、材料(主に鉄・アルミ合金・銅・真鍮などの金属)を融点よりも高い温度で熱して液体にしたあと、型に流し込み、冷やして目的の形状に固める加工方法である。
鋳造に使用する型のことを鋳型(いがた)といい、鋳造でできた製品のことを鋳物(いもの)という。英語で casting といえば、鋳造と鋳物の双方を指す。
チラー チラーとは、水や熱媒体の液温を管理しながら循環させることで、様々な種類の産業機器、計測機器、食品加工機器、理化学機器などの温度を一定に保つための装置の総称。 主に冷却に用いる場合が多いことから「chiller(chill=冷やす)」と呼ばれるが、実際には冷やすだけでなく温めることもあり温度域は様々。
ツーリング ツーリングとは、切削工具を工作機械に取り付けるためのアダプターの役割を持つ機械工具。 工作機械や切削工具の性能を最大限に引き出すために、ツーリングには高い精度が求められている。 高精度な機械加工において、ツーリングは工作機械や切削工具と同様に加工精度の良し悪しを左右する非常に重要な役割を担っている。
デジタルマルチメーター 直流や交流の電圧/電流、および抵抗などを一台で測定できる機器のこと。導通テスト、ダイオードチェックなども行える。
ドライエッチング ドライエッチングは、反応性の気体(エッチングガス)やイオン、ラジカルによって材料をエッチングする方法である。 主に化学的な反応によるエッチングを指し、反応による生成物は気体である場合が多い。 これに対して液体によるエッチングをウエットエッチングと呼ぶ。
ドライポンプ ドライポンプとは、ガス管路や真空室内にオイルなどの液体を用いない機械式の真空ポンプのこと。排気の方式により、ケーシング内でロータを回転させるルーツ式や、ダイヤフラムを上下させるダイヤフラム式、金属製のタービンを回転させて排気するターボ分子ポンプなどがある。液体を用いないためミストの発生がなく、クリーンな真空が要求されるFPD製造や半導体製造で使用される。
ドラフトチャンバー ドラフトチャンバーとは、化学実験などで有害な気体が発生するときや、揮発性の有害物質を取り扱うとき、もしくは有害微生物を扱うときに安全のために用いる局所排気装置の1種。一般的には単にドラフトもしくはドラフト装置、俗に排チャン、ドラチャンと呼ばれる。日本国内においても国際的な環境安全教育の観点からヒュームフードと呼ぶことを推奨する見解がある。
トランス(変圧器) 変圧器は、交流電力の電圧の高さを電磁誘導を利用して変換する電力機器・電子部品である。変成器(へんせいき)、トランスとも呼ぶ。電圧だけでなく電流も変化する。
【な行】
日本工業規格 日本工業規格は、工業標準化法に基づき、日本工業標準調査会の答申を受けて、主務大臣が制定する工業標準であり、日本の国家標準の一つである。 JIS(ジス)またはJIS規格(ジスきかく)と通称されている。
熱処理 熱処理とは、形状加工と同様に素材の完成度を高める方法であり、加熱・冷却により素材の性質を変化させる処理のことである。 金属などを加熱・冷却して硬度や性質を変化させること。
ノギス 本尺目盛とバーニヤ目盛を組み合わせ,本尺目盛の読取りを正確にした構造の測長器には,ノギス,ハイトゲージ,デプスゲージなどがある。ノギスはフランス人ベルニエPierre Vernier(1580‐1637)によって発明された。JISに規定されているノギスは最小読取値が0.1mm,0.05mm,0.02mmで,外側寸法および内側寸法が測定できる。
【は行】
バイス(万力) 万力とは、対象物を2つの口金の間に挟み固定する工具や機構。一般にバイスの名称で呼ばれている。
発電機 発電機は、電磁誘導の法則を利用して、機械的エネルギー(仕事)から電気エネルギー(電力)を得る機械(電力機器)である。 自動車やオートバイなどのエンジンに付いている発電機、自転車の前照灯に直結されている発電機はオルタネーター、ダイナモとも呼ばれ、電気関係の一部ではジェネレータと呼ばれることがある。
半導体 半導体とは、金属のように電気をよく通す「導体」と、ゴムやガラスのように電気を通さない「絶縁体」の中間的な性質を持つ物質。 代表的な半導体としてシリコン(ケイ素)やゲルマニウムがよく知られている。 電気の流れやすさは、その物質の電気抵抗の大きさが関係している。
バンドソー 帯状の鋸刃を高速で回転させることで、金属などを切断する機能を持った電動工具のこと。日本語で帯鋸(おびのこ)とよばれることもある。主に、大型の据え置き型のものを指すことが多いが、可搬式のものもある。
パーティクルカウンター パーティクルカウンター(微粒子測定器)とは、空気中や液体中にある埃や微粒子、不純物などを計数する計測器のこと。微粒子からの光の散乱の強さを測り、その粒子の大きさに比例した光強度を電気信号として取り出しすことで測定する。クリーンルームでは、その空気清浄度を測定するために用いる。
ピンゲージ ピンゲージとは 耐久性のある素材で作られ、一定の寸法公差をもって、精密に所定の寸法に仕上げられたピン状のゲージ。 主に小穴の直径判定・検査のゲージとして、またその幾何偏差の測定のためにテストバーなどとして使用されている。 形状 ストレート型・シャンク型 ※シャンク型は体温による温度変化が少ないため、シャンク部分を素手で持って測定できる。
複合加工機 複合加工機とは、従来におけるNC旋盤の持つ機能と、MC(マシニングセンタ)が持つ機能の両方を持ち合わせている工作機械の総称である。 機械を複合化することにより、一台の工作機械で、すべての加工を終えることができる(NC旋盤やMCなどを複数台渡る必要がない)。
フライス盤 フライス盤は、フライスと呼ばれる工具を用いて平面や溝などの切削加工を行う工作機械である。金属などの加工対象物は可動式のテーブル上に固定され、回転軸の先端に取り付けた回転工具の刃先で切削される。 テーブルは工具の回転中心軸に対して横方向へ動かして切削する。
プレス 材料に強圧を加えて圧縮,切断や,曲げ,絞りその他の成形加工などを行う機械の総称。材料は金属,プラスチック,繊維,紙など広範囲にわたり,機械の種類もきわめて多いが,主要なものは板金加工用と鍛造プレスである。
プレッシャークッカー試験 プレッシャークッカー試験とは樹脂封止された電子部品などの耐湿性を評価する目的で開発された試験方法。
プレッシャークッカー試験は100℃以上で、かつ高密度な水蒸気雰囲気を再現し、試験槽内の水蒸気圧力を供試品の内部の水蒸気分圧よりも極端に高めることにより、供試品の内部への水分の浸入を時間的に短縮することができ、電子部品材料の耐湿評価の加速寿命試験に用いられる。
ブロワー 空気に圧力を与えて送り出す機械で,吐出圧0.1~1.0kgf/cm2のものをいいます。
ヘパフィルター HEPAフィルタとは、空気中からゴミ、塵埃などを取り除き、清浄空気にする目的で使用するエアフィルタの一種である。空気清浄機やクリーンルームのメインフィルタとして用いられる。
JIS Z 8122 によって、「定格風量で粒径が0.3 µmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルタ」と規定されている。
ヘリウムリークディテクター ヘリウムリークディテクターとは、ヘリウムガスを感知し、その感知したヘリウムガスの量を表示する装置。ヘリウムガスは、原子記号の中で2番目に軽く小さい原子であり、且つ空気中に含まれる含有量が非常に少なく、漏れ検査時に誤反応をする可能性が低いと言う、トレーサーガス(検査用ガス)として非常に優秀な特徴を揃えていまる。この特性を利用し、密封容器型製品(エンジン、タンク、食品用包装材、燃料電池、航空機用計器、半導体、医療器具等)の生産時に必要な漏れ(リーク:Leak)検査を、純度の高いヘリウムガスを利用して行うことがヘリウムリークディテクターの主目的。
ベンダー 金属のパイプや板を、折り曲げ加工(ヴェンディング)する道具のこと。パイプベンダーなど。
放電加工機 放電加工は、電極と被加工物との間に短い周期で繰り返されるアーク放電によって被加工物表面の一部を除去する機械加工の方法であり、主として、従来の機械加工技術では加工できなかった硬い金属に適用される。
ポジショナー ワークを支持する装置。ワークを適切な角度で傾けるために使われる。大きなものは10t以上の積載能力を持つ。
ボール盤 工具としておもにドリルを使用し,穴あけ加工を行う工作機械。穴あけ加工のほか,リーマー通し,中ぐり,タップによるねじ立て,穴の入口部の加工(座ぐり,さらもみ,沈み座ぐり)なども行える。
【ま行】
マイクロメータ マイクロメータとは、精密なねじ機構を使って、ねじの回転角に変位を置き換えることによって拡大し、精密な長さの測定に用いる測定器。 ノギスよりも精度の高い測定に用いられる。 一般的なものは目盛は0.01mm。
膜厚計 真空蒸着やイオンスパッタで試料表面にコーティングをするときに、コーティング膜厚を測定する装置。コーティング装置内に置いた水晶振動子上にコーティング物質が堆積すると、質量が変化するため、水晶振動子の共振周波数がわずかに変化する。この周波数の変化を検出して、膜厚を測定するものである。あくまで質量を測定する装置なので、コーティング膜の密度が変わると膜厚は違ってしまうので注意が必要である。
マシニングセンタ マシニングセンタは、自動工具交換機能をもち、目的に合わせてフライス削り、中ぐり、穴あけ、ねじ立てなどの異種の加工を1台で行うことができる数値制御工作機械。工具マガジンには多数の切削工具を格納し、コンピュータ数値制御 (CNC)の指令によって自動的に加工を行う。
NC旋盤との大きな違いは、NC旋盤が「工作物を回転させて削る」のに対し、マシニングセンタ(フライス盤)は「刃物を回転させて工作物を削る」点である。NCフライス盤との違いは、ATC(Automatic Tool Changer、工具自動交換装置)の有無である。
マスフローコントローラ マスフローコントローラとは、質量流量計(質量流量を測る流量計)に流量制御の機能を持たせたもののことである。単に流量のセンシングだけを行って、制御を行わない場合は、マスフローメータといい、区別することがある。
丸鋸(メタルソー) 円形の鋼板の周囲に歯を刻んだ鋸(のこぎり)。丸鋸盤に取り付け、回転させて切断する。
ミクロトーム ミクロトームとは、顕微鏡での観察に用いる試料を極薄の切片にするために用いられる器具のことである。
【や行】
溶接機 溶接機とは、2つ以上の金属部材を溶融・一体化する溶接工程のために、高温や高圧を発生させる装置のこと。圧着した母材に電流を流し、その抵抗熱で溶融する接合電気抵抗方式(スポット溶接)や、母材と電極(溶接棒、溶接ワイヤなど)の間にアークを発生させる方式(アーク放電)のほか、ガス方式、プラズマ方式、電子ビーム方式、レーザー方式などがある。
【ら行】
レトロフィット 旧型式の機械を改装・改造して新型式にすること。
レーザー加工機 レーザー加工機とは、不可視レーザーでさまざまな素材を彫刻・切断・穴あけ・マーキング加工する工作機械である。 レーザー光を切削や切断加工に利用することで、従来の刃物や切削器具を用いても不可能な機械加工を行う用途で開発された工作機械である。
露光機 半導体や液晶パネルの基板の作成などに用いられる、回路パターンなどをレーザー光で「現像」する装置。また、その過程。フォトリソグラフィ、ステッパーとも呼ばれる。
ロータリーポンプ ロータリーポンプは油回転真空ポンプとも呼ばれ、回転する内部の羽が気体をかき出すように排気する、真空ポンプの一種である。 RPと略されることもある。 最も一般的な真空ポンプである。
【わ行】







【個人情報の取扱いについて】

当サイトより取得した個人情報は適切に管理致します。個人情報保護法に定める例外事項を除き、本人の同意を得ることなく第三者に提供、開示いたしません。