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2016年1月13日 水曜日配信  文 スタッフ-nakayama

脱ガラパゴス化、産官学のトリプルパワーで、日本の製造業は攻めの姿勢を!


2015年8月、宇宙開発において日本の技術力は新たな歴史を刻みました。
国際宇宙ステーションへの補給船「こうのとり」のドッキングの成功です。
アメリカ航空宇宙局(NASA)も手を焼いていたこのドッキングの開発・・
それまで主に資金の提供のみの参加をしていた日本ですが、このドッキングの開発については
日本の宇宙開発技術者が提案し、NASAの技術者と幾度となく議論を重ねた上で、
日本の技術が採用されたのです。
このことにより、日本の技術力を改めて世界に証明することが出来ました。
この日本の高い技術力は、世界中において「Made in Japan」の人気の高さで垣間見ることができますよね。
また、長い歴史の間で培われた伝統工芸も海外から注目されています。
それが海外からの観光客の増加等によって再認識され、次々に掘り出されている状態ですが、
日本の中で「ガラパゴス化」し、その価値を認めてもらうことができずに
埋もれている技術や製品も多数あります。
それは日本が島国であることより、いい意味でも悪い意味でも他の国と違う文化が育ちやすく、
グローバル化が進みづらい特徴がもたらすものだと言えるでしょう。  
日本の製造業が、多様化する社会の中で生き残り、また更なる進化を遂げるために必要なことを
提案したいと思います。
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世界に誇る「日本の技術力」、その土台は中小企業や職人が築いた技術力  
世界における日本が持つ技術力への信用の高さ・・一体それはどこから来ているのでしょうか。
この「Made in Japan」が光り輝くその理由は、まさしくそれを生み出す人の努力の結晶です。
「ものづくり大国日本」それは、日々の生活を良くするために知恵をしぼり、モノに愛情をかけ、
幾度となく改良を重ねてきた姿勢が信頼に結びついているのです。
高い技術力とは、製造業に携わる人々のこだわりや、目の前の課題をいかに解決していくか
奮闘した結果の結晶なのです。
また日本では、モノを単なるモノとは思わない、モノを擬人化する文化の中で、
モノを大事にする心も関係していますよね。
資源の少ない日本で、モノを大事にし、「改善」する努力を厭わない文化が
大きな根底にあるのではないでしょうか。
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産官学+中小企業+職人のトリプルパワーで世界圧巻する!  
2012年、京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授がノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
また、世界の病院で利用されている医療機器の中には日本の中小企業が
そのシェアの多数を占めるという部品も数多く存在します。
中小企業がこの分野において力を発揮できるのは、ミリ単位で必要となるような
小さな作業に対する需要に対応可能であることが大きな要因ではないでしょうか。
そして、これらの医療技術の発展は、病気に苦しむ世界中の人々にとっても希望の光になることですよね。
この世の中に大いに貢献することにもなる最先端医療技術の未来には、
世界の中でも高い技術を誇る日本の製造業と、日々研究を重ねる大学等の
各種研究機関と連携することが不可欠です。
また、それからそれを後押しし、国レベルの開発支援、もしくは製品の輸出についての
トップセールスを行う政府の存在も期待されます。  
医療機器の開発に必要な治験データを収集することが難しい等の課題はありますが、
未来の発展の為に解決策を模索しながら、取り組んでいく事が求められています。
日本の技術は、世界での需要は高く、より良い世界の創造に貢献することができます。
技術の「ガラパゴス化」から脱し、世界に対するアピールの仕方を再考することで、
更なる進化を遂げることが可能になるのではないでしょうか。
またそのために取り組む必要がある課題の解決や、他国との対話等、産官学の
トリプルパワーの更なる連携に期待していきましょう。









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